俺は、夢を見ていた。


「お前の中に流れている血は、もうすぐ吸血鬼化する」


「え!?」


知らない男と話していた。ここはどこなのか。左右見ても、闇しかかみえなかった。


闇のなかで、俺と男だけの一対一での会話だ。


「今日からお前は、これから夢のなかで吸血鬼化となることを教えてやる」


「意味が分かりません」


間抜けな顔をして、笑いだした。

男の顔は、暗くて見えない。


「毎日会えば、わかるさ」


男は、笑いながら複雑に話始めた。