目の見えない吸血鬼との求婚

「きゃゃぁぁぁあああ!!」


近くから悲鳴が聞こえた。


「どうしたんだろう…」不安な気持ちで吉鷹に言う。


「きゅ、吸血鬼がでたぁぁぁッ」

次々とその場から悲鳴を上げながら逃げる人達。


「行こう!!」真剣な顔で言う。


「もしかして、現場にいくの!?」

「当たり前だよ!まだ事件は終わっていないんだから」


吉鷹は手を離すと、人混みに逆らって現場に向かって走っていってしまった。