目の見えない吸血鬼との求婚

お面で表情は見えていないと思うと、少し悲しくなる。


だからと言い、取ってしまえば前のあの時のように、吉鷹を襲ってしまうかもしれない。しょうがないと思いとどまる。


吉鷹は少し顔を赤くすると、視線を合わせることはなく、歩き出した。


無言が続き歩いていると、一つ目の目的地の絶叫ジェットコースターに着いた。


午前中だからか。人気であるジェットコースターは、長い列ができていた。