私は吉鷹遊兎の婚約者でもあり、吸血鬼でもある。


吸血鬼になった頃は、相手はどう思ってしまうのだろうか。不安になった時もあった。


「柊さん!!」


目の前でこちらに走ってくる吉鷹遊兎。今日は私の誕生日であり、祝ってくれるという。


希望を聞かれ、咄嗟に遊園地と言ってしまったが、子供らしいと思ってしまったか。


先に行ってくれと言われ、先に遊園地の入り口まで来たが、やはり一人は寂しい。と、タイミングよく、吉鷹が来てくれた。