「うん」


柊から手を繋がれる。柊の右手が俺の左手を握る。やはり、吸血鬼であるからには手が冷たい。


歩き出す。


「実はね、まだ吉鷹さんや吉鷹さんの両親には言っていないことがあるの」


「知らないこと!?」


柊は頷いた。


「私の事は吸血鬼だと知っているよね!?」


「うん」


「…本当は、私はこうして手を繋いでるけど、目が見えていないの…」


「え…ッッ!?」