(聞いてはいけなかったのか…)


聞いてはいけなかったなら、聞かないほうがいい。食べ終わった弁当を包んみ、立ち上がって自分の教室へ行った。


弁当を鞄に入れ、五時限目の支度をする。次は世界史だ。


「吉鷹さん」


我に返り前を見ると、一年の柊舞古都が立っていた。


一年の柊と二年の柊も同じに見える。同一なのかと考える。確か、前も同じことを考えていたような気がした。


違うのは、お面をつけているかの違いだ。