「俺と初めてあったあの日、どうして俺のことを知っていたんですか?」


柊は、口のなかに詰まっている食べ物を一生懸命食べる。ごくりと食べ物が喉を通る。


「それは…、私と吉鷹さんは会っているの…」


「どこでですか?」


「…」


俺から視線を外す。


「…家にかえったら話すよ」


そう言うと、弁当を包んで早足で校舎の中へ入ってしまった。