場の空気が静まる中、恭平が私を外に誘い出した。

恭平は私を連れ出すと笑顔で「制服デートしない?」と言ってきた。

私が答える間もなく私を自転車の後ろに乗せた。

「ちょっと!何処行くの?」

恭平に訪ねても答えてくれなかった。

ただ「秘密」と、それだけだった。

10分くらい走ると自転車は止まり私は自転車から降りた。

前には大きなショッピングセンター。

恭平は自転車を止めると私の手を引っ張った。

私達はいろんな所を回った。

「行きたい所あるんだけど、璃里付き合ってよ」

恭平は手を伸ばしてくる。

私は素直にその手を握った。