「そういや姫、浩輝君とまだ付き合ってたんだね。」
龍二は平然とした顔で訪ねてきた。
だから私も平然と答えた。
「そうだね」
クールな優人は私に「いい加減別れろよ」と言ってきた。
「・・・・いいじゃん別に、あんたは自分の彼女のことだけ考えてなよ」
そう言い返した私に優人は低い答えで返してくる。
「体見せろよ」
そう呟くなり私の服をめくり上げた。
「嘘だろ・・・・」
正毅は驚いた顔をしていた。
当たり前だ。
背中には青アザ、火傷が複数残っているのだから。
「離してよ!」
私は優人を払い上着を着た。
「私は自分の身は自分で守る、あんた達に心配される程落ちぶれちゃいない!」
自分でも分からなかった。
何をどうしたらいいのか、だから私は人を突き放す。
人を突き放すことしか知らなかった。
正直馴れ合うのも疲れた。
一番の理由は巻き込みたくなかったのかもしれない。
昔から甘える事を知らなかった私は人との接し方が分からなかった。
