私はいつも通りに渡り廊下を歩いていた。


ある場所に行くために



でも、今日はいつもと違う気がした。


「木が騒いでる……」

そんな事を思っていると、あっという間に空き教室の前。



そう、ある場所とは空き教室の事だ。




今は私だけのもの。


ガラガラッ

「ふう…」


扉を背にしてズルズルとしゃがみ込む




日差しが暖かいが少し眩しい。
なので、深く被っていた猫耳付きのフードを更に深く被る。