星空も、どこか爽やかな夜風も、あの頃と同じなのに、佑真じゃない。 あたしにキスをしてくれる人は、佑真じゃない。 それだけが、違うんだ…。 「山川くん、あたしも好き…」 ……好き―。 ごめんね。 ただ、自分に言い聞かせてるだけなの。 ウソの“好き”を、平気で言える自分に嫌気がさすけど…。