どんなに佑真を好きでも、もう遅かった。 あの日、あたしが出した決心は、結局後悔しか生まなくて…。 もう、次の恋に進みなさいって、言われてる感じがする。 「ううん。このままでいて…」 あたしは小さな声で、そう答える。 「分かった」 そう言うと、山川くんはあたしに指を絡ませて、少しだけ自分の方へ引き寄せた。