「佑真…」 「陽菜、大丈夫か?辛くない?」 「うん…。平気…」 山川くんとの仕事は、順調に進んでいて、この間完成した仕事の評価は、予想以上だった。 だからかな。 あたしは、もうこの恋に、問題なんて無くなったと、勘違いをしてたのかもしれない。 いつもの夜の様に、今夜も体を重ね合う。 最初の予定より、一ヶ月遅れる事になった佑真の本社帰還。 もちろん、例の“事件”のせいでだけど。 だから、あたしたちの間には、タイムリミットがあるって事、それは変わっていなかった。