「おい、お前はこれからの未来が、かかってるんだぞ?」 「それは、矢吹たちも一緒です」 山川くんは背筋を伸ばす。 そんな彼を、佑真は真っすぐ見つめていた。 この処分で、あたしも佑真も昇格が一年遅れる。 あたしはともかく、佑真は本当に期待のホープなのに…。 「支社長、山川くんは関係ありません。あたしたちは、グループから離れますから」 これ以上、自分のせいで誰かが巻き込まれるのはイヤ。