「それから、これも」 上司は、四つ折にしたA4用紙を広げた。 やっぱり同じ様な文字で書かれていて、そこには山川くんの事まで書かれている。 “山川優一は矢吹佑真に、西田陽菜を寝取られた” 「ちょっと…。何なのこれ…」 腹が立って涙が出てくる。 佑真も山川くんも、将来を有望視されていて、大事な大事な人材なのに。 「この内容は本当か?後で、山川にも聞いてみようと思うが…」 すると、佑真はきっぱりと答えた。 「本当です。オレが全て悪いんです」