――暗くて、重い空気は、あたしと佑真と、そして山川くんの間にあるだけで、 会社に来てしまえば、いつもと変わらず、慌ただしい時間が待っていた…。 「矢吹、これ見といて」 「ああ…。すぐやる」 佑真の言った通り、山川くんは普段と同じ様に仕事をこなしてる。 ただ一つ、あたしには目も合わせない。 だけどそれは、当たり前…。 今でも分からないのが、何であの時、由里香は山川くんも呼んだのかって事。 佑真には、「陽菜との関係の証拠を見つけたから」 そう連絡をしたらしいんだけど…。