それ、あたしは知らなかった。 「キスしかしてくれなかったのに、最近はそれもなくて変だなって思ってたの…」 由里香の言葉に、胸が詰まる。 「私が佑真を恋しいと思っていた頃、陽菜を抱いてたのね」 涙声で、そう言われた言葉が、あたしの脳裏に焼き付いてしまった。 あたしは、本当に裏切った。 彼氏も親友も…。 「ごめんね…」 なんて言葉、由里香には余計に腹立つ言葉だったのかもしれない…。