「…んで?何で陽菜なのよ~!!」 あたしに掴みかかる由里香を、佑真が止める。 「離して!これ以上、陽菜を庇わないでよ!」 泣き叫ぶ由里香に、座り込んだまま動かない山川くん。 そう、まるで地獄の様な修羅場が、待っていたなんて。 これが、恋との引き換え。 あたしと佑真の、恋の引き換えなんだ。