「ごめんな、由里香」 佑真はゆっくりと、由里香に向き直る。 「お前に告白した時の気持ちに、ウソはなかった。でも、陽菜と再会して、やっぱり全然忘れられてないって、分かったんだ」 「い、嫌よ!ねえ、佑真。今回の事は忘れるから、私を見てよ!ね?陽菜の事は忘れて?」 泣きながら、すがりつく由里香を、佑真は突き放した。 「ごめん。それに、山川にもごめん。オレ、やっぱり陽菜が好きなんだ」