目の前に置かれたカフェラテを見つめながら、昨日の夜の事が蘇る。 裏切った。 あたしは山川くんを裏切ったんだ。 「どうした?顔が真っ青じゃん」 覗き込む様にされ、思わずのけぞる。 「だ、大丈夫!ちょっと疲れたのかな?」 「本当に大丈夫か?今日は、もう帰ろう。送ってくから」 「え?でも…」 「いいから。無理するなって」