……ドキッ! 「あ、あれは、なくすのが怖くて、箱に閉まっちゃったの」 「そう…なのか」 とっさについたウソで、山川くんは納得出来てないみたい。 ごまかしても仕方ないのに、ウソを言っちゃった…。 「そうだ。西田の誕生日、二人きりで会えるだろ?」 「え?」 「後、二週間ちょっとだもんな」 「う、うん…」 ヤバイ。 それまでには、ちゃんと言わなきゃ。