「佑真!」


思わずそのまま佑真に抱きついた。


責任はあたしも負う。


佑真が悪いんじゃないから。


気持ちを止められなかった、あたしだって悪い…。



それから、朝まで体を重ね合ったあたしたち。


こんなに幸せな夜は、生まれて初めて…。


だけど、夢はここまでだった。


朝日が昇れば、待っているのは現実で。


あたしが佑真を忘れられないのと同じ。


誰だって、簡単に恋を諦めることなんて、出来ないんだ。