あたしと彼の恋愛事情



今、自分の顔が赤くなってるのが分かる。


だって、熱いもん。


ゆっくり振り向くと、さっきはあった佑真の笑顔が消えていた。


「ごまかしてなんかないよ…」


「じゃあ、ちゃんと答えろよ?」


「そ、それは…」


今、あたしの本当の気持ちを伝えたら、何もかもを失う。


友達も、”彼氏”も…。


それは、佑真も一緒。


佑真だって、大事なものを失っちゃう。


答えられないでいると、つかまれてる腕の力がさらに強くなった。


「陽菜、悪いのは全部オレだから。責任は全部オレにある。だから言って?本当の気持ち」