それは、あたしだって…。
「だけど、やっぱり考えるんだ。お前のことばかり…」
佑真は一息ついて、少し恥ずかしそうに言った。
「いつか、オレが風邪をひいた時、見舞いに来てくれたろ?あの時、聞いてたんだ。陽菜の告白…」
「ええ~!!」
う、うそ…
聞かれてた!?
動揺するあたしに、さらに追い打ちをかける様に、佑真は真剣な顔で近づいてくる。
「なあ、あの時の告白。もう終わった事か?やっぱり、山川が好きか?」
「え…?そ、それは…」
このシチュエーション、さすがにマズイでしょ?
「よ、酔ってるよ。やっぱり…」
ベッドを降りようとするあたしの腕を、佑真はつかんだ。
「ごまかすなよ」

