あたしと彼の恋愛事情



というより、傷口えぐられてるみたいでイヤなのよね。



「そっか」


小さく笑う田島くんに、あたしはケーキを頬張りながら聞いた。



「それより麻生さんは?全然見かけないけど」


「ああ、実はあいつ、今妊娠しててさ」


「妊娠!?」


思わず叫んだあたしに、みんなの目が一斉に向けられる。


「声デカイって!ちょっと、こっち来い」