しばらくのキスの後、山川くんは少し恥ずかしそうな顔をした。 「もしかして、これってタイミング良かったのかもな」 「えっ?何?」 独り言なのか何なのか。 分からないで聞き返すと、山川くんは会社のカバンの中から、何かを取り出した。 「これ…」 差し出されたものは、有名のブランドの包装がされている、小さな四角形のものだった。