「はぁ~。疲れたぁ」 陽が傾きかけた頃、ようやくお昼休憩が取れる。 あたしは、休憩室のイスにもたれ掛かって、ため息をついてしまった。 「西田、お疲れ」 「あっ、山川くん!お疲れ様」 そう言って、笑顔で入って来た人は、あたしの同期の山川くん。 彼は、イケメンな上に、営業成績トップを取っていて、支店で一番モテてる。