僕と君…、
僕と凛が出会ったのは3年前だった。

親が金持ちだった僕は、小さいころから何不自由なく育った。

頭脳も顔も…
大抵のものは僕は持っていた。

だから毎日、毎日、僕の周りには汚ないムシたちが群がっていた。

異性からは金と【僕の女】という名声のために。

同性からは同じく金と僕に群がる女のために。

距離を縮めようとして媚びることしかできないムシたちが僕は大っ嫌いだった。今でもそれは変わらない。