ただ…

僕は、もう飛び上がるような勢いでメールを打った。

【瞳?
…僕の瞳は汚かったでしょ?
自分でも感じるから、わかってる。
あ、メールありがとね。
すっごく嬉しかった。】

少し、震えた指でそう打つといつもの何倍も時間がかかっていることに気付いた。

柄になく、緊張している自分にほっとした記憶がある。

あぁ…僕も、ちゃんと人間なんだ、と。