クシャッとティッシュを出す音が聞こえた。見ると和也が鼻血を出していた。
「ちょっ!和也!!」
私は体を起こした。
「大丈夫!?ほら!体起こして…」
だるそうに体を起こした和也。
大丈夫だから。と言った和也は鼻をティッシュで押さえた。
「それじゃ止まらないよ!!こうだよ!」
私は保健委員だった頃を思い出した。


…何で止まらないの!もう30分は鼻を押さえている。

私は青い空を見上げる余裕さえなかった。
「保健室行こう!?」
うん。と弱々しい声を発した。

2人で屋上を後にした。