…私より年上の人だろう。
黒髪で顔はカッコよくて少し背が高かった。
そして、落ち着いていて、優しい雰囲気を持っていた。
「え…あ…」
驚いて声が出ない
「あ、ごめんね?ビックリした?」
そ、そりゃビックリするよ!
起きたら知らない男の人の部屋に居るんだよ?!
「キミ、土手で寝てたんだ。
どうすればいいか分からなくてとりあえず連れて来ちゃったんだけど…ごめんね?」
…悪い人じゃないみたいだね。
「私こそごめんなさい」
「謝らなくていい。 ところで家は?
あんな時間まで外にいて、親が心配しない?」
「あ…」
お母さんに酷い事言って飛び出してきちゃったんだ…
