俺様男子

「昨日の写真さ、今朝届いてた」

「え?」

「莉子の家にもな」



 そう言って2通の手紙を鞄から出した。




 中を見ると昨日、私と優が公園に向かってる時の写真だ。





「やっぱ撮られてたね」

「あぁ。つか届くの早くね? ハンコも押してないし」

「だね」



 普通は郵便局で印を押してもらってから届くでしょ?




 それがないの。



 切っても貼ってないし。




「これさ…明日の朝…見張ってみる価値あるよな」

「だね」

「早起きしてくれ」

「優に任せてやるよ!」



 頼んだ!!


 私の部下!!



 と言うような視線を送ると睨まれた。




「じゃあやめる」

「やめるの?」

「別に莉子がどうなったって知ったことじゃねぇし~」



 また胸がチクンとした。