俺様男子

「あ、塁君…? ちょっと相談したいことがあるんだけど…」

『大丈夫だよ~。じゃあ、莉子ちゃんちの近くにある公園にいるね』

「うん!」



 塁君に電話をして、約束をした。





 今まで届いた写真は初日以外は取ってある。





 それを鞄につめてパンプスを履いて家を出た。






 塁君と約束した公園までは大体歩いて10分くらいのところ。





「莉子…?」

「あ、優!」


 ちょうど角を曲がったところで優と会った。




「どした?」

「ちょっと用事ー♪ 優は?」

「あー…買い物頼まれた帰り」

「そっか!」



 少しだけ優と話をする。



 ――――――カシャッ



「「え?」」




 微かだけどシャッターを切る音が聞こえた気がした。




 神経質になってるだけかな…?





 と、思ったけど…優にも聞こえてたみたい。