俺様男子

 また3人で同じ道を歩いて帰る。




 塁と別れて、莉子と別れて、家に着いた。




 ポストの中を覗くと、俺宛への手紙が3通。





 同じ字の違う封筒。




 全部…なんつーか……メルヘンな…。





 部屋にそれを持っていき、適当に机の上に置く。





 ラフな格好に着替えて、コーヒーを淹れて部屋に戻る。





「あ、さっきの手紙…」



 少しだけ中身が気になって開けて見る。




「う…わ……」



 3通ともまったく同じ人の文字だ。



 1通目には


『いつも見てます』


 ただそれだけの文字に目線が合っていない俺の写真。