俺様男子

 たぶん次の日の俺はテンションが高かっただろう。




「優…今日変」

「そうかー?」

「ニヤニヤしてて気持ち悪いよ」



 一緒に昼飯を食っていたときに塁に言われた。



「元からだろ」

「いつもより酷い」

「…俺的にお前のほうが酷いから」





 毎日のように3人で食べる昼飯。




 今日は…なぜか莉子がいない。




 たぶんあれだ。




 お呼び出し。



 ま、莉子がフるのは分かってることだから平気なんだけど。





「優ってさ、すぐ顔に出るよね」

「んなことねぇよ」

「あるよ。いいじゃん、素直で~」



 塁はニコニコ笑う。




「塁はいっつも笑ってるよな」

「怖い顔してるよりいいでしょ? 俺もそのうち怒るかもよ~?」

「想像できねぇ」