俺様男子


 しばらくの沈黙の後、声をだしたのは優だった。



「ん」



 小さな声でそう言って渡してきたのは私のケータイ。




「掲示板とかもう見なくていいから。俺らが関係してんだろ?」

「え、なんで…?」

「外で聞いてた」


 苦笑いで言った優は私がいるベッドに座った。




 聞いてたんだ……。




「無理してねぇ…?」

「え?」

「俺らいるんだし…頼っていいんだぜ?」

「…ん」



 優は私の頭の上に手をポンっと乗せた。




「強がりすぎ」

「…ッ」




 胸の奥がキューっと締め付けられて、目頭が熱くなった。





 それと同時に手の上に生温かいものが落ちた。