すると急にリーダーらしき人から飛んできた平たうち。
痛いじゃん。
「何するの…?」
「あんたが悪いのよ」
「意味わかんない。先輩だからって威張らないでください。一つか二つしか変わらないじゃない」
頬に感じる痛みを片手で押えながらいう。
「莉子!」
「莉子ちゃん!!」
『え……?』
みんなの声が重なって扉のほうを見た。
「あ」
塁君と優が私たちのいるベッドに近づいてきた。
「何やってんすか。先輩」
「えと…あのこれは……」
「いじめてたってなんですか?」
優が無表情で睨みを利かせてる。
その間に塁君が私の隣に座った。
「叩かれたの…?」
「あー…みたいだね~」
「今日は怪我が多いね…」
「悪運日だね」

