俺様男子

「そう思うなら勝手にしてください」

「あんた先輩に向かって反抗する気?」

「正当な答えを言ってるだけなんですけど。向こうから離れてって言ってこない限り離れるつもりはありませんよ」




 素直に嬉しかった。




 あんなにいじわるしてたのに、そんな風に思われていたなんて。





 莉子はハッキリとした透き通る声で答えてる。




 ……無理してねぇ…?





 いつもよりムキになってる気がした。





 ――――――パンッ!!!



「「え…?」」



 俺と塁の声が重なると同時に乾いた音が聞こえた。




「そろそろヤバくない?」

「だな…」




 保健室の前で止まっていた俺らは急いで再び保健室の扉に手をかけた。