俺様男子


「もう1度付き合ってって言ったら…俺のこと軽蔑するか?」

「……え…。軽蔑はしないよ!?」




 あー…俺、ヤバい




 かっこわりぃし…、もっと堂々と言えよ。





「優が私と同じ気持ちなら素直に嬉しい…。だけど、正直不安もあるよ」

「…だよな」

「また違う人のところに行かれたら…なんて考えちゃう」



 そりゃそうだ…。




 勝手にフッて、また戻ろうなんて都合のいい話。





 だけど…





「好き……だ…」




 俺が莉子に聞こえるであろう声の大きさで呟いた。




 俺の言葉と同時に真上にある桜の花びらに風が通り、たくさんの花びらが舞う。