俺様男子

 そう俺が言うと安心したのか俺の手にケータイを置いた。


「ゆっくり寝ろよ?」

「うん…」



 俺はカーテンを閉めてソファに一度座った。



 しばらくすると小さな寝息が聞こえてきた。





 寝たか……?




 俺はそっとカーテンの隙間から莉子を見る。





「寝てんな…」




 …莉子が泣いてるところ、ほとんどみたコトがない…。





 余程嫌なことがあったのだろう。




 たぶんそれはこのケータイの中にヒントがあるはず。




 でも、莉子と約束したしなぁ…。





 テーブルに莉子のケータイを置いて5分くらい唸った。




 ――――キ-ンコーンカーンコーン―――…




「やべッ…」




 急いで教室に走った。