俺様男子


「…優、どうして離れて行ったの…?」




 半分瞑りかかっている目を俺の方に向けて話しだす莉子。





「…ずっと待ってるのに…戻ってきてくれないかな? もう1度チャンスくれないかな…」




 それは俺のセリフだ。




「…優、大好きだよ……」




 俺の胸に顔を埋めてから暫くするとムクッと起き上がった。





「ん」

「ん?」

「うわぁぁぁ~!! 優!?」





 目が覚めたのか俺から一気に離れた莉子。






 俺、やっぱこいつ必要だ。




 驚いたようというより笑顔の莉子。





 散々言ったのに笑顔で迎えてくれるわけ?