あぁ…良かった……。
…莉子を守れたんだろうか、俺は。
付き合う権利はなくても…好きでいる権利はあるんじゃないだろうか。
「私が気に入らない奴は必要ないの。わかるかな、優。私の役にも立ってくれない奴なんて…生きてても意味がないわ」
…極度の自己中?
「…俺の役には立つけど?」
「優のためなら私が動くわ」
「…それは草野が動くんじゃなくて、草野の両親が雇ってる奴だろ?」
「同じでしょ」
…夏弥に聞いた。
こいつは俺自身を見ているわけではなくて……。
俺の見た目で判断してるんだ。
『価値』の問題らしい。
そんな奴にこんなことを言っても無駄なのだろう。
フェンスがプールに落下してから10分後くらいに、屋上に何人の先生が入ってきた。

