すっげぇ低い声で草野が放った言葉。
『誰もあんたなんか必要としてないんだよ!』
刺々しいどころじゃない草野の言葉にフェンスにもたれかかる様に倒れて行った莉子。
俺の体はいつの間にか勝手に動いてて、莉子の片手を掴んでた。
「…ゆッ」
莉子の泣きそうな声と同時に後ろのフェンスが崩れ、屋上から落下して行った。
授業のチャイムは既に鳴っていて部活の時間にしか使われないプールで人はいないだろう。
「…お前ら、何やってんの?」
莉子の手を掴んだまま、フェンスから離れて草野を睨んだ。
「ゆ、優~ぅ…。違うんだよ? 鈴木さんがうちらを呼びだして来て…」
必死に言いわけをしながら俺にしがみつく草野。

