俺様男子


莉子とは全く話さない状態が1週間続いた。





 目線も合わせないくらいだ。






 必死に塁と北川が俺らを繋げようとしてくれるけど、莉子はもう俺と話す気はないみたいで…。





 俺から突き放したのに、後悔ばかりだ。






 授業も面倒くさいから屋上のタンクの上で寝ている。







 たまに塁が様子を見に来るけど、気にせずに寝る。





「…なぁ、優」

「んー?」

「……莉子ちゃん、隣のクラスの奴にコクられてたぜ」

「…どうでもいい」




 そう言って塁のいない方に首を傾ける。






 『どうでもいい』なんて嘘…どこから飛んでくるんだか。