俺様男子


 こんなに追い詰められたのは久しぶり。





 掲示板の書き込みがすごかったときもこんな気分じゃなかった。






「…優……」




 私たちより苦しい思いをしてたのは優なんだ。





 なのに私たちを守るなんて…。





 昔から優は強かった。




 精神的にも体力的にも、みんなより優れていて…頼れる人だった。





 それを頼ってきたのは私。





 優が人を頼れなくなったのは私のせいにもなるのだろうか。





「…とりあえず俺らは学校で離れないほうがいい」

「うん」

「俺ももうあいつとは関わらないから」




 それにみんなが賛成した。





「…優も私たちのことばかりじゃなくて自分も守ってね?」

「……努力する」