俺様男子


「コーヒー買ってこいとかの他にも頼むことあるんじゃないの? 私も頼って…」

「…莉子」




 それまで何も喋らずにただ優を見ていた私。






「どうして私たちには話せないの?」

「……莉子たちの命があぶねぇんだよ」




 私たちの話を聞いていたものだけが息を呑んだ。





「どういうこと?」


 柚ちゃんが尋ねる。



「…向こうはどんな手段でも使って、俺を莉子たちから離そうとするんだ」

「……どんな手段でも…」




 ため息を吐いた優は真剣な顔でこっちを見る。




「だけど、もう止めた。草野が何をしてこようが、俺は絶対にお前らを守るから」





 優………。






 ごめん、夏弥君…。





 私はまだ優を諦められてないみたい。