俺様男子


「あ、俺からいい知らせがあるんだー♪」

「何ー?」

「志望校合格したよ! 一緒の学校~♪」

「本当!?」

「うん! 来年からよろしくね」



 そう言って笑った夏弥君。





 同じ学校なんだ。




 楽しくなりそうだ……。





「莉子ちゃんは明日が終業式でしょ? 明日、休んじゃっていいの?」

「ん…平気だよ」




 終業式はカウントしないでね、先生。



「じゃあそろそろ寝てね、莉子ちゃんは」

「…どこで?」

「ここ」




 不思議な顔をしながら夏弥君が今いるベッドを指した。





 さすがに年下だからって、男の人のベッドで寝るのは抵抗がある。



「私、床でいいよ!?」

「何言ってんの。病人でしょー」

「平気だから…」

「あ、もしかして俺が一緒に寝ると思ってる? 俺が床だよ?」

「それも駄目~!」




 我儘だなぁと笑う夏弥君。