「莉子ちゃん…風呂空いたけど…入れる?」
「入れるけど、借りていいの?」
「もちろん♪」
「良かった―! 実は草野さんにジュースかけられちゃって…」
髪がベタベタ…と言いながら笑った。
やっぱり莉子ちゃんは強いんじゃない?
さすが兄貴の近くに長年いたって言うか…。
「着替えはないでしょ? 俺のスウェットでよかったら貸すから」
俺はクローゼットの中から小さめの黒のスウェットをだして莉子ちゃんに渡した。
「ありがとう♪」
「いいえー。ゆっくりしてきてね」
莉子ちゃんは部屋から出て行くと母さんと会ったのか、楽しそうに話しながら階段を下りて行く声と音が聞こえた。
良かった…少し元気が出たみたいだ。

