「顔が青いわね……。とりあえず病院に連れて行こう?」
母さんも不安そうにしている。
俺は莉子ちゃんを抱きかかえて、母さんの車に乗せた。
俺にもたれさせて、楽な体制を取らせた。
「すごい雷ね…。真上で鳴ってるみたいだわ…」
車の中でも大きな音で聞こえる。
「着いたわよ。莉子ちゃん、連れて来てくれる?」
「わかった…」
母さんに言われた通り、莉子ちゃんをおんぶして病院に入った。
総合病院と言うこともあるのか人は夜でも多くて、待ち時間がじれったい。
やっと順番が回ってきたときには莉子ちゃんの顔はさらに真っ青で…汗を掻いている。
診察してもらうと栄養失調と言うことがわかり、点滴をしてもらった。

