そう考えるとなんだか心配になってきた。 戸締りはちゃんとするだろうか。 飯はちゃんと食うだろうか。 寒くはないだろうか。 寂しくはないだろうか。 怖い思いをしていないだろうか。 俺が彼氏なわけでもないのに、気になって仕方がない。 「…ねぇ、兄貴……莉子ちゃんの苦手なものって?」 「…薬と雷」 小さな声でそう答えた兄貴。 なんだ…ちゃんと話せるじゃん。 そう思ったのもすぐに莉子ちゃんのことでかき消された。 天気……危ういよな。